8インチWindowsタブレットとSurfaceを比較する

2014年3月11日 配信

画面は小さいが、価格はSurface 2以下で、出来ることはSurface Pro並み



写真:Lenovo Miix 2 8
8インチWindowsタブレットの特徴は、Windows RTのような「制限版Windows」ではなく、「フルWindows」を搭載している点です。

Surface 2は、スマホと同じタイプのCPUを搭載しているため「Windows RT」という制限版Windowsを搭載しているため、下記のような制限があります。

・アプリのインストールが「Windowsストアアプリ」に制限
・Excelのマクロ機能が使えない

一方、最新の8インチWindowsタブレットは、IntelのATOMという普通のPCと同じ種類のCPUを搭載しているため、上記の制限のない「フルWindows」が搭載されているため、アプリも自由にインストールが可能です。
(※ただし、アプリ側がWindows8.1 32bitに対応している必要あり。ExcelはOfficeがインストールされている場合に限る)

これまで使ってきたアプリを使いたいという場合や、Excelでマクロを使いたいというユーザーにとっては4万円前後というSurface Proの半分ほどの価格で手に入るのは大きなメリットになります。


メモリ、ストレージ、バッテリなど、基本スペックはSurface 2と同等



写真:Dell Venue Pro 8
8インチWindowsタブレットは、ストレージは32GBか64GB、メモリは2GBの端末が多く、その点ではSurface 2と同等で、最低でも128GBのストレージ、4GBのメモリを搭載するSurface Proシリーズよりはスペック的には劣ります。

動作の快適さに重要なメモリ容量は、32bit OSではメモリは最大3GBまでしか認識出来ないため、64bitの「Bay Trail」世代の「Intel ATOM」が搭載されるまでメモリが4GBになることはないでしょう。

CPUに採用されている「Bay Trail」世代の「Intel ATOM」シリーズは、以前のネットブックのような処理速度の遅さはなく、処理もサクサクしています。Surface 2で採用されているTegra 4よりもCPUのクロックスピードが劣るものの、総合的な処理としては「Bay Trail」世代の「Intel ATOM」のほうが高速なようです。

バッテリー持続時間も、どの機種もSurface 2と同等の最大10時間となっています。

一方、Surface Proと比べると、さすがにCPU性能では差がありますが、価格ほどの大差はないようですね。

参考:Intel Z3740 vs Core i5 4200U (CPU BOSS)


一点、気をつけたいのは、2014年3月現在発売されている8インチWindowsタブレットの多くが32bit版のATOMを搭載しているので、必然的にOSも「Windows 8.1 32bit版」になります。インストールしたいアプリが64bitにしか対応していない場合は、インストール出来ません。


Surfaceならではの良いところも


Surfaceキックスタンド

ここまでスペック面で見てきましたが、Surfaceは自立式の「キックスタンド」が搭載されていたり、キーボードにもなるカバーがオプションで販売されていたりと、スペック以上に使い勝手が良いタブレットPCです。

8インチWindowsタブレットはどうしても片手で動作するシーンが思い浮かびますが、Surfaceあh「タブレットとしても、PCとしても使う」ことを考えられている。この違いも使い勝手の面では大きな違いになるでしょう。


かなり安い値段で手に入る8インチWindowsタブレット


価格を見てみると、Surface 2 32GBモデルは44,800円で販売されていますが、例えばDellのVenue 8 Proタブレット32GBモデルは、Office付きで36,979円と1万円ほどお安くなっています。

フル機能版WindowsタブレットPCとして考えるなら、Surface Pro 2は10万円弱の値段で販売されていますので、半額以下で手に入る8インチWindowsタブレットはコストパフォーマンスが非常に良いと言えるでしょう。


用途、予算などを総合的に見て、どのタブレットが良いかを判断したい


Surface 2

こうしてみると、スペックと価格、機能のバランスが非常に良い8インチWindowsタブレットですが、Surfaceと比べて大きな違いはやはりディスプレイサイズでしょう。

10.6インチのディスプレイを搭載したSurfaceは普段使いのPCとして使っても問題ないサイズですが、さすがに8インチタブレットを普段使いのPCにするには厳しいかもしれません。

用途で考えると・・・
・普段使い用なら、画面サイズが大きい「Surface Pro 2」か「Surface 2」
・小さい画面に抵抗がないなら「Surface 2」よりは「8インチWindowsタブレット」

スペックで考えると・・・
・小さい画面に抵抗がないなら「8インチWindowsタブレット」
・スペックにこだわらないなら、画面が大きい「Surface 2」

価格で考えると・・・
・お金をかけても長く使いたいなら「Surface Pro 2」
・安く済ませたいなら、Surface 2より安い「8インチWindowsタブレット」

と言えるのではないでしょうか。

ご自身のニーズや状況と照らし合わせて、Surfaceシリーズか8インチWindowsタブレットか、最適なタブレットPCを選んでみてください。

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