Microsoft、MacBook Airよりも軽いSurface Pro 3を発表

新しいSurfaceは、タブレットよりもノートPCにターゲットを定めた「超軽量ノートPC」になりました。

圧倒的に薄く、軽く、画面解像度の高いSurface Pro 3

新しいSurface Pro 3は、これまでの「PCにもなるタブレット」というコンセプトから、「タブレットにもなるノートPC」というコンセプトへ変貌を遂げました。

Surface Pro 3の大きな特徴である大型ディスプレイは、これまでのフルHD（1920×1080ピクセル）を大きく上回る2160×1440ピクセルの12インチの大型液晶を搭載。画角比は3:2と珍しいものになっていますが、デモを見る限り違和感はありません。また、画素密度はSurface Pro 2の約208ppiから約216ppiに向上しました。

本体サイズは、201.4mm × 292.1mm ×9.1mmとSurface Pro 2よりも一回り以上大きくなった一方で、Surface Pro 2と比べて厚さで、13.5mmから9.1mmと4mm以上薄く、100gほど軽い800g。大型化しながら軽量化させるという難題をクリアしています。

スペックは、ニーズに合わせてIntel Core i 3搭載モデルから、最上位のCore i7搭載モデルまで、5種類を用意。また、薄型軽量ボディに高速CPUを搭載するために、30％効率化した冷却機構を新開発しています。

Surface Pro 3のラインナップとスペック／価格

・Intel Core i3／4GBメモリ／64GB - $799
・Intel Core i5／4GBメモリ／128GB - $999
・Intel Core i5／8GBメモリ／256GB - $1299
・Intel Core i7／8GBメモリ／256GB - $1549
・Intel Core i7／8GBメモリ／512GB - $1949

なお、Core i5モデルはSurface Pro 2でも搭載が確認されている「4300Uシリーズ」を搭載している模様で、本当だとするとCPU的には新しくなっていません。

膝上での作業にも、絵描き作業にも対応する150度まで開けるKick Stand

Surfaceシリーズの特徴でもあるタブレットをPCにする「Kick Stand」は、Surface Pro 3ではさらなる進化を遂げました。

初代Surfaceシリーズでは1段階の開閉だったKick Standは、第２世代Surfaceで2段階に、そしてSurface Pro 3では最大150度まで段階的に開ける機構に進化。これによって、膝上での作業や、デスクでペンタブレット的に使うシーンでの使い勝手が向上しました。

Type Coverもバージョンアップ。新しい機構やトラックパッドも改善

Surfaceシリーズの人気の理由でもある、キーボードになるカバー「Type Cover」もバージョンアップ。

Type Coverのヒンジが2段階に可動する新構造を採用し、カバー接続部とキーボードの間の部分をSurface Pro 3の画面下フレームに接着させることで、本体とキーボードの距離を縮め、膝の上など不安定な場所でも安定して使えるようになりました。

Type Coverを付けてもMacBook Airよりも軽い

Surfaceイベントでもデモンストレーションされていた通り、Type Coverをつけた状態でもMacBook Airよりも軽いノートPCとなったSurface Pro 3。

ただ軽く、薄く、画面を大きくしただけでなく、これまでのSurface Proシリーズのユーザーの「こうして欲しい」という改善ニーズがうまく汲み取られている点もうれしいところです。

日本での発売は8月頃か？

5月21日11時段階で、日本での発売アナウンスは日本マイクロソフトからはされていませんが、8月までには全世界で発売すると発表されているため、夏までには発売されるでしょう。

日本での販売価格や日本独自の特典であるMicrosoft Officeの搭載など、これからは日本マイクロソフトの情報に注目です。

関連リンク

Surface Pro 3（Microsoft公式サイト）